通常、ウンチをする時に肛門腺が圧迫されて、ウンチと共にこの分泌物が排泄されます。 ところが、生まれつきこの肛門腺が出にくい犬や、下痢などによる炎症が原因で排出する穴がふさがってしまっている犬の場合は、肛門腺液が溜まり続けてしまいますので定期的に絞ってあげることが必要です。
肛門絞りをしないとどうなるか?
分泌物をうまく排出できずにいると、肛門腺にどんどん溜まり続けてしまい、そのまま分泌物が溜まり続けると、肛門腺が炎症を起こしてしまい【肛門腺炎】という状態になります。 また、ここから化膿してしまう可能性があり、さらに悪化するとお尻の皮膚が破けてしまう【肛門腺破裂】になることも。
猫 肛門腺絞りしないとどうなる?
猫は犬よりも肛門腺がつまることは少ないといわれているので、猫は犬のように定期的に肛門腺を絞る必要はあまりありません。 普段あまりケアをされない分、症状として出た時には肛門嚢破裂など重大なトラブルになることが多いです。 猫がお尻を舐めたり、痒がったりする仕草をみせる場合には獣医さんに相談してみてください。
肛門腺絞り 何も出ない?
出ないからと、力を込めるのではなく、軽いマッサージをするくらいの優しい力で、そっと撫でるように押してあげて下さい。 優しく押すと、分泌物がジュワ~と出てくるので、ティッシュなどで拭き取リ安いです。 肛門嚢の中の分泌物を一度で全部出す必要性は全然ありません。 ある程度残っていても大丈夫です。
肛門線 なぜたまる?
肛門腺はイタチやスカンクだけにある訳ではなく、犬や猫にもあるのです。 肛門腺で生産される分泌液は、犬や猫それぞれの個体毎に異なるにおいをしているため、個体を識別するために使われています。 犬や猫同士がお互いのお尻のにおいを嗅ぎ合っているところをみたことがある方もおられるのではないでしょうか。