血液凝固けつえきぎょうこ 体外に取り出された血液、あるいは、体内において血管から組織に出血した血液が数分後に凝固する現象をいう。 この現象は、生体から血液が失われるのをできるだけ防ぐ止血機能の表れと考えられる。
血液凝固の仕組みは?
止血は、まず血管の破れを血小板がふさぎ、一次止血が完了します。 次に、組織因子をはじめとした凝固因子が次々に反応して、フィブリンの網の膜が血小板血栓を覆い、フィブリン血栓ができます(二次止血)。 この二次止血は、主に血管内の二種類の反応系で制御されています。
血液固まる どうなる?
止血には血液の凝固が伴います。 血液が凝固しすぎると、出血していない血管までふさいでしまうことがあります。 凝固が不十分すぎると、軽いけがでも過剰な出血が生じやすくなります。
血は何度で固まる?
血液の主成分はタンパク質です。 タンパク質は一般に熱変性を受け、50~60℃で立体構造が変化し、凝固して繊維に固着してしまいます。 血液の場合も、水温が高いとかえって落ちにくくなるので、40℃以下の水で洗うのがよいでしょう。