採血部位には、指先の他に前腕、腹部、手のひらなどがあります。 指先がよく選択されるのは、毛細血管が発達しているため、血糖値がより正確に得られやすいという特徴があるためです。 ただし指先は、神経の分布が多く、他の採血部位に比べて、痛みを感じやすいというデメリットがあります。
血糖値 なぜ指先?
指先で採血した測定値のほうが、腕などで採血した場合に比べて血糖値の変化が一番早く現れるからです。 低血糖になるときは、ごく短時間で血糖値が下がってきますから、腕で採血し測定した値で判断すると、実際には低血糖になり始めているのにそれを見逃してしまい、補食のタイミングを逃してしまう可能性もあります。
血糖値測定 どの指?
血液を採取する部位によって血糖値は変わりますか? 変わります。 一般的に指先で測定したほうが、腕で測定した値より高く出ることが多いです。 これは、指先は血中の糖が組織に配られている途中であるのに対して、腕(静脈)は糖を配り終えて消費されている状態だからです。
なぜ血糖値を測るのか?
血糖自己測定は、診察室だけではなく、患者さん自身の日常生活におけるさまざまなシーンで血糖がどのように変化しているのかを正しく知って、適切に対応し、血糖コントロールを良好に保つために行います。 FGM、CGM、SMBG で測定して得たデータは、合併症の予防や抑制、また低血糖やシックデイの対処のためにも役立ちます。
血糖値はいつ測ればいいの?
食後の血糖測定はいつすればいいのでしょうか? 現在様々な議論がありますが、結論から申し上げますと、「食後2時間値」を測定するようにしましょう。 日本糖尿病学会 糖尿病診療ガイドライン2019(糖尿病をこうやって治療しましょうというルールブックのようなものです)では、食後血糖値は「2時間値」を採用しています。