止血には血液の凝固が伴います。 血液が凝固しすぎると、出血していない血管までふさいでしまうことがあります。 凝固が不十分すぎると、軽いけがでも過剰な出血が生じやすくなります。
血液が固まるのはなぜ?
血小板だけの血栓では、血を止めるには脆くて不安定です。 そこで、一次止血に引き続き、血液中の凝固因子と呼ばれる一群のタンパク質が働き、最終的にはフィブリンの網の膜が血小板血栓の全体をおおい固めて、止血が完了します。 これを二次止血(フィブリン血栓)と呼んでいます。
採血 凝固 何がわかる?
凝固検査は、出血があったときに止血する機能がきちんと働くかどうかを調べる検査です。 止血のときに働く凝固因子は肝臓で作られるため、間接的に肝臓の能力を見ることができます。 出産や手術の予定がある方は、事前に血液がきちんと止まるかを調べるために検査をします。
血液凝固はどのように行われるか?
血小板が凝集するとき,もっていた物質を放出し,この物質が凝集をさらに強固にするとともに,血漿中の凝固因子の連鎖反応をよび起こし,フィブリンによる繊維網が形成されて出血部に強力な止血のための血栓が形成される。 この過程を血液凝固という。
血液凝固因子 何個?
凝固因子には、主に第I因子から第XIII因子(第VI因子は欠番)までの12個の因子がありますが、ひとつの因子だけでは血液を固めることはできません。