血友病の検査と診断 先天性遺伝性でも後天性でも血友病では血小板の数や機能は正常なので、出血時間は正常です。 第VIII、IX因子ともに内因系凝固因子なので、プロトロンビン時間(PT)正常、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)延長から疑われます。
血友病 出血 なぜ?
血友病は出血を止めるための要素のうち、一つの「凝固因子」が生まれつき欠乏しているため血がうまく固まらず出血症状が出る病気です。 血友病Aの人は、「凝固因子」の中で、第VIII因子が低下しているか欠乏しています。 一方、血友病Bの人は第IX因子が低下しているか欠乏しています。
出血時間 なぜ?
手術前の基本検査のひとつ 手術は体を傷つけるため、手術前に傷からの出血が止まるか否かの検査をしておく必要があります。 このために、出血時間は大切な検査として行われています。
出血傾向 なぜ?
人間の身体には、出血を止めるための機能として血液中にある血小板(けっしょうばん)や凝固因子(ぎょうこいんし:血液を固まらせる働きをするタンパク質)を持っています。 何らかの理由でこの働きが崩れると「出血傾向(しゅっけつけいこう)」が出現します。
プロトロンビン時間 長いとどうなる?
PTの基準値は9.5〜12.0秒とされており、これを大きく超える場合には凝固因子の先天的な欠乏症や異常症、ビタミンKの不足や吸収障害、肝硬変をはじめとする肝障害などが疑われます。