心不全では肺毛細血管圧の上昇により気道に漏出した水分が咳中枢を刺激し,咳嗽反応が誘発される. 心不全ではピンク色の泡沫痰を伴う湿性咳嗽が出現することが多く,喘鳴を認める場合もある. 1 мая 2018 г.
うっ血性心不全 咳嗽 なぜ?
うっ血性心不全によって肺胞内に血液中の水分が漏出することを心原性肺水腫と言います。 肺水腫では肺胞に分布している咳受容体が強く興奮するため、咳が誘発されると考えられます1,4。
心不全でなぜ利尿剤?
一般に心不全では、心臓のポンプ機能が低下することにより、体内に水分が貯留します。 水分が貯留することで、さらに心臓に負担がかかります。 利尿薬は、体内に溜まった余分な水分をおしっことして排出する薬です。 心臓にかかる負担を減らし、肺や下肢に溜まった水分を排出することで、呼吸困難やむくみなどの症状を改善します。
心不全 湿性ラ音 なぜ?
湿性(断続性)ラ音〈moist rale(=clackle)〉 気道に分泌物がある場合に、空気が気管支を通過して水泡が破れて生じる異常な呼吸音で、水泡音とも呼ばれる。 一般に肺炎、気管支炎などで生じるが、うっ血性心不全で肺胞隔壁血管周囲、肺胞内、気管支壁および内腔に浮腫液が滲出した場合にも生じる。
湿性咳嗽 なぜ?
湿性咳そうは、喀痰を喀出すための生体防御としての生理的咳そうであり、気道の過分泌が治療対象となります。 主な原因は、副鼻腔気管支症候群、後鼻漏症候群、慢性気管支炎、限局性気管支拡張症、気管支喘息(ぜんそく)による気管支漏、非喘息性好酸球性気管支炎、肺がんなどがあります。