超急性期の心筋梗塞ではT波の増高が起こりますが,これはなぜでしょう? 一言で説明するなら「虚血が起こると心筋細胞周囲のK濃度が一過性に上昇するから」です. まずは正常心電図において心室筋の心外膜側と心内膜側の活動電位を比べてみてみましょう. すると心内膜側の方が先に脱分極します(効果 I 第9回). 6 авг. 2019 г.
心電図 ST上昇 心筋梗塞 なぜ?
急性心筋梗塞、異型狭心症:冠動脈の閉塞によるST上昇 心室筋に冠動脈からの血液供給がなくなると、その部位を反映する誘導でST上昇が見られます。 冠動脈の血流がなくなるのは、動脈硬化の破は綻たんで血栓閉塞する急性心筋梗塞と、冠動脈の攣縮(痙攣:スパスム)で血流がなくなってしまう異型狭心症です。
高カリウム血症 T波上昇 なぜ?
高カリウム血症(血清カリウム>5.5mEq/L) 高カリウム血症では、心筋の興奮からの回復時間が短くなり、QT間隔が短縮するとともに、特徴的なテント状T波が出現します(図1)。
ST上昇の原因は?
心電図で早期再分極と鑑別を要するST上昇をきたす疾患として、心膜炎があります。 心膜炎には感染、薬剤、膠原病、心臓手術、心筋梗塞、悪性腫瘍、腎不全等のさまざまな原因があり、呼吸や体位で変動する胸痛や心膜摩擦音の聴取、心膜液貯留などいくつかの特徴的な症状、所見がみられます。
心筋梗塞 異常Q波 なぜ?
陳旧性心筋梗塞症例によく認められる。 正常に認める心内膜から心外膜への興奮伝播の過程が消失し、起電力の外向き方向が失われる。 その結果、外側の部位の電位は正常に比し陰性となるので心電図上R波が低くなり、異常Q波を生じる。