安静時の洞性頻脈は、精神的緊張や過度のストレス、睡眠不足などで起こります。 ただし、心臓の機能が弱った重度の心不全の方、甲状腺ホルモンが過剰に出てしまう甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の方、他の病気(呼吸不全、感染症など)で脈が速い方はそれぞれに合った治療が必要になります。
心臓ドクンの原因は?
「ドクン」と1回飛ぶ感じがあれば 期外収縮 と呼ばれる不整脈の可能性があり、期外収縮には心房由来(上室性)のものと心室由来のものがあります。 上室性の場合、脈が1拍抜ける感じを自覚し、心室性の場合は脈が飛ぶ感じを自覚することが多く、時に、2-3拍に1回と周期的におこります。
胸がドキドキするのはなぜ?
心臓疾患以外で動悸が起こる疾病としては「甲状腺機能亢進症」や「貧血」「更年期障害」「精神疾患」などが考えられます。 また、カフェインやアルコールを多く摂取したりタバコの吸いすぎでも動悸が起こることがあります。 精神的ストレスから頻脈になったり血圧が上昇して動悸を感じることもあります。
心臓の強い脈は?
特に、ドキドキ感が強い場合は「頻脈(ひんみゃく)」といって、脈が非常に速くなっていることが考えられます。 多くの場合は心臓のポンプ(心室)由来の不整脈ではなく、貯蔵庫(上室)で生じている頻脈ですが、中にはポンプが小刻みに震える「心室頻拍」の可能性もあります。 心室頻拍は、血液がスムーズに流れなくなり命に関わる病気です。
心拍数が早いとどうなる?
心拍数が速く、加えて高血圧状態にあると、不整脈や心筋梗塞などの心疾患のリスクが高まるとされています。 日本人の死因の上位は心疾患や肺炎、脳血管疾患と言われていますが、これらのうち特に心疾患と脳血管疾患は高血圧が大きなリスクとなるため、心拍数だけでなく血圧にも注意して、心疾患の予防に努めるようにしましょう。