人が自分の体を動かすことができるのも、脳からの司令が電気信号として伝わり筋肉を動かしているからです。 心臓は独立した電気のシステムを持っているので、体外でも動くことができるのです(自動能)。
なぜ心臓は動き続けるのか?
つまり、心臓の筋肉は骨格筋よりも重量あたり20倍も多くの血液を普段から受けとり、血液に乗って運ばれてくる酸素を消費しているのです。 心臓は動き続けるために莫大なエネルギーを必要としますが、そのためのエネルギー源も豊富に供給されてくるため、疲れ知らずで動き続けられるのです。
心臓 自動性 どこ?
心筋の自動性の興奮が始まるのは、右心房の洞房結節(どうぼうけっせつ)[洞結節(キース・フラック結節)]という部分です。 この部分をペースメーカーと呼んでいます。
心臓はいつまで動く?
私たちの心臓は一日に約10万回、平均寿命を80年余とすれば生涯で約30億回も、休息なき拍動を続けています。 私たちはふだん、そのことを気にもとめませんが、これはものすごい重労働です。
心臓の拍動がどのようにして調節されているのか?
拍動は、心筋の「刺激伝導系」と呼ばれる電気信号による運動指令で起こります。 まず、右心房と上大静脈の境界にある洞房結節という部分から電気信号が発せられ、その刺激が右心房と右心室の境界にある房室結節に届き、心臓全体に信号が伝わります。 収縮はこのようにして起こりますが、一方、心臓は自らを拡張することはできません。