大動脈弁が開かなくてはならないときに完全には開かず、左心室から大動脈へと送られる血流が妨げられるため左心室に負担がかかります。 また、送り出される血液量も少なくなるので、心筋も酸素不足に陥ります。 特徴的な症状は、胸痛、失神、呼吸困難です。
心臓の弁が悪いとどうなりますか?
弁は本来、血液が流れるときに開き、流れ終わったら閉じて、血液が逆流しないように機能します。 しかしながら、何らかの理由で弁の機能に異常が起きると、弁の開きが悪くなり血液の流れが悪くなる状態(狭窄症)や、正常に閉じなくなることで逆流を起こしてしまう状態(閉鎖不全症=逆流症)になることがあります。
心臓弁膜症とはどういう症状?
心臓弁膜症の主症状は、息切れ、胸の圧迫感や痛み、疲労感、ふらつき、めまい、失神および運動困難などです。 一般的に、息切れや胸の痛み、めまいなどは65歳以上になるとよくみられるため、「年をとったせい」「たばこを長年吸っているから」などと考えがちですが、検査をしたら実は心臓弁膜症だったということは少なくありません。
心臓弁膜症 どうなる?
大動脈弁が閉じるべき時に閉じず、大動脈へ送り出された血液が左心室へ逆流します。 逆流した分、左心室の負担が増加し、心臓が拡大してしまいます。 胸痛、動悸、息切れ、呼吸困難、浮腫などの症状を起こします。
心臓の弁膜の開閉はどのように行われているのか?
心室が収縮し始めて、心 室内圧が高まると(+)、房室弁は心房に向かって開くが、腱索によって弁の反転が阻止さ れて、パラシュート状に閉じられるので、心室から心房への血液の逆流が阻止される。 心 室が駆出期になると(+)、動脈弁が開き(-)、勢いよく動脈に血液が拍出される。