心臓が左側に寄るメカニズムについては長い間謎のままでしたが、最近の動物を用いた実験研究では胎児の原始結節の繊毛(ヒトでは線毛とも)の回転運動が臓器の左右配置に大きな役割を演じていることが明らかになりました。 心臓の位置は、左側というよりも中央からやや左寄りにあります。
心臓 なぜ 逆?
心臓は、複雑かつ左右非対称な三次元構造を持つ臓器です。 その発生は、「心筒」と呼ばれる真っすぐな管状の構造の形成から始まり、それが体の右側に飛び出した「ループ状構造」へと変化し、明確な左右非対称性が現れます。 このプロセスは、心筒がCの字となることから「Cルーピング」と呼ばれます(図1)。
内臓逆位 なぜ起こる?
内臓逆位の発生には①体の左右軸を決定する遺伝子そのものの異常,②左右軸の情報を心臓形態形成に伝達するシグナル経路の異常,などが原因として考えられている。
心臓はどっち側にある?
「心臓はどこにある?」って聞かれたら、たいてい「左胸」と答えますよね。 だって胸に手を当てると、鼓動を感じるのは左側。 ところが実際の場所は、胸のほぼ中央なのです。
臓器 左右非対称 なぜ?
その理由も単純だ。 大きな肝臓が右側にだけ存在するため、右の腎臓は肝臓によって押し下げられているのだ。 つまり、「左の方がスペースに余裕がある」というわけである。 ちなみに、体の中心に一つだけある臓器も、その形が左右対称とは限らない。