通常、胸腔内は陰圧(大気圧より-5~-8cmH2O)に保たれています。 これによって肺は引っ張られ、肺自体の弾性(縮む力)と均衡がとれ、膨張を保持しています。 しかし、気胸になると、胸腔内圧が変化して陰圧が保持できなくなります。
胸腔 陰圧 どのくらい?
吸気では、横隔膜の収縮(下に引っ張られる状態)と肋間筋の収縮(胸が膨らむ状態)により胸郭が膨らむ。 これにより、胸腔内は陰圧(-6~-8cmHO)になり、それと同時に肺も外側へ引っ張られて膨らむ。
胸腔内圧は常に陰圧 なぜ?
肺における空気の出入りには、圧力も関係しています。 肺と胸郭(きょうかく)の間には胸膜腔という密閉された空間があり、ここは大気圧より常に圧力が低い状態(陰圧)になっています。
胸腔ドレーンの持続吸引圧は?
ドレナージシステムのしくみ このとき、胸腔内は陰圧(約-5cmHO)であるため、ドレーンを留置しただけでは胸腔内に空気が流入してしまいます。 そのため、排出したい空気や貯留物が逆流しないように、必ず低圧持続吸引装置に接続して-8~-15cmHOの圧をかけます。
胸腔ドレーン 陰圧 なぜ?
胸腔は体外とは隔絶されており、横隔膜・胸壁の運動によってその容積が大小に変化することによって、左右の肺が受動的に膨張・縮小して換気が行われる。 肺自体は表面の肺胸膜の弾性のために常に縮小しようとするため、胸腔の中は常に陰圧である(安静時で約-5cmHO)。