胸水の量が増えると肺を圧迫してしまい息苦しさの原因となります。さらに大量になると心臓を圧迫してしまい,心不全の原因になりかねません。 胸水は胸部X線やCTで確認します。 胸水に対する治療はたまっている量と症状の有無で決まります。
肺に水がたまったらどうする?
胸水による症状が強い場合には針やチューブを胸に差し込んで胸水を排出します。 長期間・大量にたまった胸水を一度に抜くと肺がむくんで具合が悪くなることもあるので、その場合はゆっくり時間をかけて排出します。 また、通常はチューブによるトラブルが起きる可能性を考えて、左右同時に胸水を抜くことはしないで、片方ずつ抜いていきます。
肺がん 胸水 なぜたまる?
滲出性胸水は、胸膜に炎症が起き、血管から水分やタンパク質などが染み出しやすくなるために起こるもので、肺がんや肺炎などが原因です。 胸水の色は淡い黄色から黄褐色、濁っているなどさまざまです。 漏出性胸水は、血管内の水圧上昇や血液中のタンパク質濃度が低下して浸透圧が下がるために起こるもので、心不全や肝硬変などが原因です。
胸水 なぜた。?
胸水には、主に胸膜の炎症や癌などによる滲出性(しんしゅつせい)胸水と非炎症性の漏出性(ろうしゅつせい)胸水の2種類あります。 滲出性胸水の原因としては、感染(細菌、結核など)、肺がんや胸膜に発生する悪性中皮腫といった腫瘍、関節リウマチなどの膠原病などによる胸膜炎があります。
胸水はどこにたまるの?
胸水は胸膜腔に溜まる 胸水は、臓側胸膜と壁側胸膜の間に溜まります。 臓側胸膜と壁側胸膜の間の空間は、胸膜腔と呼ばれており、胸水の貯留が生じるのはこの場所です。 なお、正常なヒトでも、胸膜腔には少量の胸水(約10mL~20mL)が存在します。