がん悪液質による食欲不振の主なしくみは、がん細胞、またはがんに対する免疫反応として免疫細胞がつくり出す炎症性物質(サイトカイン)が脳の食欲を刺激する神経のはたらきを抑えることで生じると考えられています。
癌 食欲不振 なぜ?
がん患者の食欲不振の主な機序は,腫瘍,あるいは免疫応答として免疫細胞から 産生される炎症性サイトカインが視床下部の摂食促進作用を有するニューロペプチ ド Y の作用を阻害することである。 また,胃で産生されるホルモンであるグレリン* は食欲亢進作用を有する。
癌になると痩せるのはなぜ?
がん細胞が過剰に炎症性サイトカインを放出すると、体全体に炎症が広がり、代謝機能が衰えて栄養の利用効率が悪化します。 さらに、体内のたんぱく質を分解する酵素の働きを促進させるため、全身の筋肉が落ちてしまい、痩せが起こると考えられています。
癌の食欲なしは?
食欲不振の場合 がん患者さんの多くは、「食べたい」という気持ちを感じないことがあります。 食欲不振の原因は、化学療法や精神的なストレスなどさまざまですが、明確な理由がない場合もあります。
抗がん剤 食欲不振 何食べる?
おにぎりやパン、ゆで卵、果物、プリンなど、手ごろな間食を用意しておく。 塩昆布やふりかけなどごはんがすすむもの、酢の物や豆腐など、さっぱりしていてにおいのないものがおすすめ。 個人差はあるが抗がん剤などによる吐き気は1〜3日がピークだが、その後徐々に改善。 量を調整するなど工夫を。