がんが進行して大きくなると、がんからの出血が増えるために貧血が見られたり、直腸の通りや機能が障害されて便が細くなったり、残便感、腹痛を感じたりすることがあります。 また、末期がんでは肺や肝臓に転移しやすく、転移がんが発見のきっかけとなることも稀ではありません。 これらの転移を生じた場合には、生存率が著しく低くなります。
癌になっているとどんな症状がでる？
がんが増殖して神経や脊髄に入り込んだり圧迫したりすることがあり、痛み、筋力低下、感覚の変化（チクチク感など）といった、神経や筋肉の症状が起こります。 脳の内部でがんが増殖した場合は症状の特定は困難な可能性がありますが、錯乱、めまい、頭痛、吐き気、視覚の変化、けいれん発作などが起こります。
がんとはどういう病気なのか？
がんは、正常な細胞の遺伝子が傷ついてできた異常な細胞が、無秩序に増え続けて発生する病気です。 「悪性腫瘍」とも呼ばれることがありますが、まず「腫瘍」とは細胞のかたまりのことです。 正常な細胞は、体や周囲の状態に応じて、増えたり、増えることをやめたりします。
がん どこが痛い？
がんに伴う痛みは、がんが骨や筋肉などにひろがって生じる鋭い痛み（体性痛）、胃・腸、肺、卵巣などの内臓にがんがひろがって生じる鈍い痛み（内臓痛）、がんが神経を圧迫するなどして生じる痛み（神経障害性疼痛）に分けられますが、どれか1つだけが起きることは少なく、3つの痛みが混じり合って現れることがしばしばあります。
がんはいつからできる？
いまや日本人の死因第1位となったがんだが、最初にその痕跡が見られたのは、4200年前のエジプト人女性のミイラ。 このミイラの骨から乳がんの証拠が発見された。 さらに、エジプトで発見された2250年前の男性のミイラには、前立腺がんが骨に転移した痕跡が多数確認されている。
