がんに伴う痛みは、がんが骨や筋肉などにひろがって生じる鋭い痛み(体性痛)、胃・腸、肺、卵巣などの内臓にがんがひろがって生じる鈍い痛み(内臓痛)、がんが神経を圧迫するなどして生じる痛み(神経障害性疼痛)に分けられますが、どれか1つだけが起きることは少なく、3つの痛みが混じり合って現れることがしばしばあります。
癌の痛みってどんな感じ?
「焼けるような」「ビリビリ、チクチクした」「ビリッと電気が走るような」痛みであることが特徴で、普通は痛みを感じないような軽い刺激(軽く触れる程度の刺激)で痛みを感じたりすることもあります。
癌になっているとどんな症状がでる?
がんが増殖して神経や脊髄に入り込んだり圧迫したりすることがあり、痛み、筋力低下、感覚の変化(チクチク感など)といった、神経や筋肉の症状が起こります。 脳の内部でがんが増殖した場合は症状の特定は困難な可能性がありますが、錯乱、めまい、頭痛、吐き気、視覚の変化、けいれん発作などが起こります。
癌が痛いのはなぜ?
がんにおいては胸部や腹部内臓へのがんの浸潤や圧迫が原因で、痛みが発生します。 体性組織とは異なり、切る、刺すといった刺激による痛みとは痛みのメカニズムが違いますが、悪心や嘔吐、発汗などと言った随伴症状が認められることがあります。
末期がんの痛み どんな?
末期癌の患者の痛みは特に激痛の場合が多く、その上、耐えられないほどのだるさ(倦怠感)や腹部の膨満感、吐き気、嘔吐、息苦しさなど痛みとは異なる苦痛で苦しむことも多い。