がん細胞はどんどん増え続けるだけでなく、周囲の組織へ広がり(浸潤)、血液やリンパの流れに沿って、遠くの臓器へ引っ越して、やがてまたそこで「すみか」を作って大きくなります。 これが転移と呼ばれる現象です。
転移 なぜ起こる?
「転移」とは、がん細胞が最初に発生した場所から、血管やリンパに入り込み、血液やリンパの流れに乗って別の臓器や器官に移動 し、そこでふえることをいいます。 リンパの流れが集まる場所であるリンパ節に転移したり、肺や肝臓、脳、骨など血液の流れが豊富 な場所に転移することが多いです。
癌の転移形式は?
癌が転移する4つのパターン そもそも、癌の転移には「血行性転移」「リンパ行性転移」「播種性転移」「浸潤」の4つのパターンがあります。 血行性転移やリンパ行性転移は、先程ご紹介した、血液やリンパ液に乗って全身へと癌細胞が移動する転移です。
がん 転移 どこ?
転移は、肺、肝臓、脳、骨などさまざまな部位に起こり得ます。 原発から転移したがん病変を、転移した部位によって、肺転移、肝転 移、脳転移、骨転移、腹膜転移(腹膜播種)などと呼びます。 これらは、病気がその部分に広がっていることを示しています。
癌 増殖 なぜ?
細胞増殖因子の中で代表的なのが血管内皮細胞増殖因子(VEGF)で、周囲の血管、とくに毛細血管を作る血管内皮細胞に働きかけます。 すると血管内皮細胞は急激に増殖を始めます(血管新生)。 そしてがんは新しい血管を呼び込み、十分な酸素と栄養をもらい一気に大きくなります。