あるところに集まって住んでいた人間の先祖(せんぞ)も、となりの人との会話が必要になってきたのです。 そこで生まれた言葉のようなものが、何十万年、何百万年という長い時間をかけて、だんだんと現在の言葉になっていったのです。 したがって、言葉というのは、あるときどこかでだれかが発明したというものではありません。
なぜ人間はしゃべることができるのか?
声帯のふるえを、舌や口全体でいろいろ動かすことによって言葉になるのです。 「あ・い・う・え・お」と実際に発音してみると、それぞれ口や舌の形がちがうことがわかります。 おうちの方へ人間の声は声帯から発せられますが、この声帯をコントロールしているのはやはり脳です。
なぜ人間だけが言葉を話せるのか?
人間だけが言葉を話せるのは、他の動物にはない言語を理解できる優秀な頭脳を持っていることが挙げられます。 しかし、仮に他の動物が言語を理解できる頭脳を持ったとしても、言葉を話すことはできません。 もうひとつ、言葉を話すためには口呼吸できることが必要になります。
いつ言葉ができた?
そして、ハダカになっても生きていけたのは、言語を獲得したからだ。 いまから7万5000年前、ハダカと言語の「重複する突然変異」が起きて、言語的人類は生まれた。
日本語はどこからきたのか?
「古極東語」および周辺言語混合説 計量言語学者の安本美典は、アイヌ語や朝鮮基層語と祖先を同一にする「古極東語」を日本語の基層言語と想定したうえで、その後インドネシア系言語、カンボジア系言語、ビルマ系言語、中国語など複数系統の言語が順次、日本列島に流入・混合して日本語が成立したとする「流入混合説」を唱えている。