原因・症状 (1)がん自体が直接の原因となる痛み:腫瘍が体にできると、周囲の正常な臓器や組織に浸潤し、痛みを発することがあります。 特に神経に浸潤した場合は、神経障害性疼痛といって通常の痛みとは異なる、非常に難治性の痛みが出現します。
がんの痛みとはどのような痛み?
がんに伴う痛みは、がんが骨や筋肉などにひろがって生じる鋭い痛み(体性痛)、胃・腸、肺、卵巣などの内臓にがんがひろがって生じる鈍い痛み(内臓痛)、がんが神経を圧迫するなどして生じる痛み(神経障害性疼痛)に分けられますが、どれか1つだけが起きることは少なく、3つの痛みが混じり合って現れることがしばしばあります。
癌は痛いですか?
がんはある程度進むと痛みが発生し、末期には約7割の患者さんが主なる症状として痛みを体験し、その約8割は激痛であると言われています。 また、がん自体が臓器などに浸潤したことによる直接な痛みのほか、手術、放射線治療、化学療法などの治療に伴う痛みや入院生活中におこる筋肉痛や褥瘡なども広い意味でがんの痛みといえます。
がん腰痛なぜ?
転移性は他の箇所で最初に発生した悪性腫瘍が転移したもので、癌で亡くなる症例の30%に骨への転移があると言われています。 その中でも、腰椎への転移が多いため、腰痛が症状として出ることが多いのです。
癌の骨転移はなぜ痛いのか?
骨にがんが転移しても、初期では症状がほとんどないため気づきにくく、小さな違和感が見逃されることもあります。 しかし、骨転移が進行すると、がん細胞が骨の中の神経を刺激したり、脊髄など周囲の組織を圧迫することで、痛みやしびれ、麻痺などが起こりやすくなります。