医療機関に、その対価として支払われる費用は「診療報酬」と呼ばれ、厚生労働大臣が定めた医療行為1つひとつの点数を足し合わせて算出した金額となります。 そのうち、自己負担分(原則3割※年齢や所得に応じて異なる)は患者さんが、残りは加入している医療保険者が、医療機関に支払うことになります。
診療報酬 どこで決まる?
診療報酬の全体の改定率は、予算編成過程を通じて、内閣が決定します。 また、診療報酬改定の基本方針は、厚生労働大臣の諮問機関である社会保障審議会の医療部会と医療保険部会が決定します。 医療部会は医療提供体制、医療保険部会は医療保険制度を中心に、審議を行います。
医療費 点数 なぜ?
2020年報酬改定では、働き方改革が大きなテーマとなりました。 その中で、医師や看護師の負担を軽減する為に、補助的な人員を配置した場合の加算の点数が上がりました。 このような加算は、医療機関の運営をしやすくする役割を担っています。 以上の通り、診療報酬は医療機関の収入という直接的な機能以外に3つの役割を持っています。
医療費 誰が払ってる?
窓口で払う医療費は原則3割 この部分に皆さんが毎月、「保険者」と呼ばれている機関へ納めている保険料が使われます。 会社員の健康保険料は、従業員(加入者本人)だけではなく、事業主も折半で負担しています。 医療機関は7割分のお金を「審査支払機関」に請求することで、この仕組みが成り立っています(図3-2)。
医療費 払わないとどうなる?
医療費の未払い・滞納を放置した場合に起こること 一括支払いができない場合、病院だと事務員と相談して、分割払いになるでしょう。 その際に納付誓約書などを書いて、支払いがある期間猶予される場合もあります。 取り決めた通りに支払いをしないでいると、電話や書面、訪問などによる催促があります。