ご遺体に脱脂綿を詰めるのは、ご遺体から分泌物が出ないようにするために、行ないます。 従いまして耳や鼻のほか口(咽喉の奥)や肛門に詰めます。 (病気などで)お顔がやつれてしまっている場合、頬に含ませることもありますが、これは死に化粧の際に行なうもので、意味合いが異なります。
死後 体液 なぜ?
腐敗は胃や腸から始まり、体内で発生したガスによって遺体が膨張して、やがてグズグズに溶解した肉と皮を破ってガスとともに体液が噴出します。 私たちが「腹が割れる」と表現する現象です。 目、鼻、口、肛門、体中の穴からも血液や体液が流れ出て、ゆっくりと床に染み込み、部屋の中には耐え難い腐敗臭が充満します。
エンバーミング 誰がやる?
エンバーミングは、遺体を消毒・殺菌するだけでなく、遺体を切開して体内へ防腐剤を注入するといった専門技術を要する処置であるため、エンバーミング施設においてエンバーマーと呼ばれる資格を持った技術者により行われます。
亡くなった時の化粧は?
死化粧・エンゼルケアとは、ご遺体を清め、髪や顔などを整えて化粧を施すことをいいます。 ご遺体が安らかで美しくみえるように、また亡くなる前の苦しみの跡が残らないように身だしなみを整えます。 これは、故人への配慮であるほか、少しでもきれいな状態で送ってあげたいというご遺族の気持ちをかなえるものでもあります。
エンゼルケアの手の組み方は?
胸の上で手を組ませ、左の親指が体につくようにして合掌させます。 この時、紐や合掌バンドなどを使って固定させるのが一般的ですが、近年はより自然な形でお見送りをするために固定はしないところも増えています。 最後に、顔に白布をかけ、体をシーツで覆います。