死後硬直とも。 死後に起こる筋の硬化。 アデノシン三リン酸の分解・減少によるもので,乳酸の発生を伴う。 普通,死後全身の神経支配の消失とともに筋肉は弛緩(しかん)するが,死後2〜3時間で,顎(あご)や首の筋肉から硬直が始まり,6〜8時間で全身に波及する。
死後硬直 なぜとける?
死後硬直が解ける事を解硬というが、これは筋肉細胞に残存するタンパク質分解酵素プロテアーゼにより筋源繊維が切断されて小片化するためであると考えられている(その他にも筋肉中のCa2+(カルシウムイオン)が関与しているとする説もある)。
遺体 溶ける なぜ?
本来は食べたものを消化する胃液等が、死亡後は胃や腸そのものを溶かしてしまいます。 そこからさらに放置していると腸内の細菌と胃腸の融解が進み、それに伴い全身の腐敗も進みます。 その際に、体内で発生する腐敗ガスの中に含まれている成分が反応を起こすことで、遺体の腹部は徐々に淡い青色に変色していきます。
死後硬直 どうなる?
死後2時間くらい経過すると、筋肉内のグリコーゲンの減少と乳酸の増加に伴ってアデノシン三リン酸(ATP)が減少。 この化学反応のため次第に筋肉が硬化し、関節が動かなくなる現象が死後硬直。 死後2時間くらいで顎関節に現れ、順次全身の筋肉におよび、6〜8時間で手足の筋肉に明確に認められるようになる。
硬直 いつから?
ご遺体の経過変化では、「死後硬直」ということが一般的にみられます。 これは死後、2.3時間で徐々に始まり、半日もすると主な筋肉は固まってしまったようになります。