硬膜外腔に細い管を入れるときに硬膜(図4)を傷つけたり、脊髄くも膜下腔に針を刺したことにより、頭痛が起こる場合があります。 この頭痛は、硬膜に穴が開き、その穴から脳脊髄液という脊髄の周囲を満たしている液体が硬膜外腔に漏れることにより生じるともいわれており、頭や首が痛んだり吐き気がでたりします。
硬膜外麻酔後 頭痛 いつまで?
硬膜外麻酔で硬膜にきずがついた場合や脊髄くも膜下麻酔の後に脳脊髄液が漏れ出ることがあり、こ れが原因で頭痛がおこることがあります。 起き上がると痛みが強くなり、横になると軽快するという症状で あることが多く、たいていは数日間で改善しますが、持続することもあります。
全身麻酔 頭痛 なぜ?
これは、くも膜下腔に流れる脳脊髄液が、ここに針を刺すため、針穴からゆっくりと流出し頭蓋内圧が低下し、その結果として頭痛を起こすものです。 仰向けで寝ていれば症状が無いにもかかわらず、起き上がると激しい頭痛や吐き気、めまいが起こります。
硬膜穿刺後頭痛 なぜ?
□硬膜穿刺後頭痛の機序として2つの説があり,1つは脳脊髄液の緩徐な漏出によって脳脊髄圧の低下が生じ頭蓋内組織の下垂をきたし牽引性頭痛を引き起こすとする説,もう1つは脳脊髄液の減少により相対的に脳内の血液量が増え硬膜静脈洞や架橋静脈などの血管拡張をきたし痛覚受容体が刺激されるとする説である。
腰椎麻酔 頭痛 なぜ?
脊椎(腰椎)麻酔は、専用の細い針で硬膜を穿刺し、クモ膜下腔に局所麻酔薬を注入します。 手術後に脳脊髄液がこの時の針穴から漏れ、脳圧が下降し、そのために激しい頭痛が生じることがあります。