監修: タマネギを料理に使うときに厄介なのが、切っていると涙が出てしまうこと。 涙が出る原因は、ツーンとした刺激を鼻や目に与える「硫化アリル」という香味成分。 涙予防には、この成分が生み出す催涙物質による刺激をいかに避けるがポイントになります。 4 мар. 2022 г.
玉ねぎの泣かない切り方は?
玉ねぎの催涙物質は、「揮発性のガス」です。 揮発性ということは、空気中にその物質が出なければ涙は出ません。 そのため、水を当てながら切ったり、水を張った中で切る、という方法は有効です。 みじん切りの場合は水中でバラバラになってしまうので難しいですが、細切りのときなどは効果的です。
玉ねぎが目にしみるのはなぜ?
実は、涙の原因になるのは、硫化アリルという物質です。 包丁などで切るとタマネギの細胞が壊れ、中にある物質(アミノ酸や酵素の一種)が混ざり合って反応して、硫化アリルができます。 これが蒸発して鼻や目の粘膜を刺激すると、神経から「涙を出して洗い流せ」という信号が出ます。 粘膜を守るための、自然な体の反応なのです。
玉ねぎ 鼻水 なぜ?
玉ねぎを切ることで、玉ねぎの細胞は壊れます。 すると、中に含まれる『硫化アリル』が気化し始め、空気中へと放出されるのです。 空気中を漂っている『硫化アリル』は、催涙成分である為、目や鼻に入ると涙や鼻水を出させることとなるのです。
玉ねぎの利尿作用は?
玉ねぎ特有の刺激臭は硫化アリルによるものですが、実はこの硫化アリルにはビタミンB1の体内での吸収を高める効果があります。 利尿・発汗の作用を促すほか、強い殺菌力も持っています。 また、食欲不振やイライラを防いだり、疲労回復にも役立つため、豚肉などビタミンB1が多い肉類と組み合わせるのがおすすめです。