月経困難症は、月経のある女性の3~7割に認められるといわれ、「薬は体に悪い」という誤解からじっと我慢している方も多いと思われます。 しかし、最近の研究により、強い痛みを我慢し続けると、疼痛を感じる神経細胞の状態に変化が起こり、痛み自体が慢性化して治りにくくなることがわかりつつあります。
月経困難症 何人?
月経痛によって日常生活に何らかの支障を来していれば、「月経困難症」の可能性があります。 我慢しないで婦人科に相談しましょう。 日本では、約900万人もの月経困難症の患者さんがいると推計されています。
月経困難症 いつから?
機能性月経困難症は、初経を迎えてから2~3年たち、月経周期や期間・量などが安定してくる時期に始まります。 月経の初日や2日目ごろに症状が強く出るようです。 子宮内膜で作られる痛みの物質(プロスタグランジン)が多くなり、子宮の筋肉が過度に収縮するため血行が悪くなり、腹痛などの症状が生じると考えられています。
月経困難症 何日?
通常の機能性月経困難症では、月経開始2~3日目に症状のピークを迎えます。 その間は、1日3回程度、定時に薬を服用するのがベストであると言われています。 「痛み止めを飲み過ぎるのは良くない」という論調もありますが、3日間程度で、1日3回の服用であれば、むしろ使用した方が良いと考えられています。
月経困難症 何科?
一方、病気が原因で起こる生理痛を「器質性月経困難症」と言います。 痛みが急に強くなった、痛み止めが効かなくなってきた、出血量が多すぎるといった場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が考えられます。 早めに婦人科を受診しましょう。