結核と共に高い死亡率を示し、日本人の平均寿命の延びにブレーキをかけてきたのが、脳卒中などの脳血管疾患です。 この病気による死亡者数は、結核による死亡率が急激に減少し始めた昭和26年以降も増加傾向を続けましたが、昭和45年をピークにその後は急速に減少しました。
日本人は何で寿命が延びたのか?
第1章で述べたとおり,我が国の平均寿命は顕著に伸長し,世界の最高水準に達したが,このことについては, 戦後における医学医術の進歩,公衆衛生活動の発展のほか,国民経済の進展に伴う国民の所得水準の向上,衣 食住にわたる生活改善,社会保障の充実等,様々の要因が考えられるが,ここでは,公衆衛生,医療保障等の観 点から,その要因 ...
なぜ平均寿命が延びたのか?
①医療レベルが高い。 ②国民皆保険制度で医療費が比較的安く、病院にかかりやすい。 ③健康意識が高く、人間ドックなどの検診の受診機会が多い。 ④伝統的な食文化 ・先進諸国の中で脂肪摂取量が、とび抜けて少ない。
結核はなぜ減った?
欧米でも産業革命の時に結核が大流行しました。 都市部の人口増加、労働過密、衛生環境の悪化が原因と考えられます。 その後、資本主義が成熟して労働環境・衛生環境が良くなったこと、そして結核の薬が開発されたために結核は減少しました。
死亡率の低下 なぜ?
2 近年死者数が減少している理由 近年、死者数が減少傾向にある要因としては、シートベルト着用者率が向上して事故の被害が軽減されていること、高速で走行する車両の事故が減少していること、悪質・危険性の高い事故が減少していること、歩行者の法令違反が減少していることなどが考えられる。