直腸がんでは、人工肛門が必要になることも ただし、がんの大きさやがんができた位置によっては、腸と一緒に肛門や肛門括約筋(肛門をしめたりゆるめたりする筋肉)も取り除く必要があり、その場合、「人工肛門(ストーマ)」を作ることになります。
人工肛門造設 なぜ?
大腸切除後の縫合不全が予測された場合や全身状態が悪く一期的に腸管吻合が困難と予測される場合などに造設される。 大腸がんによるイレウスや鎖肛などによる通過障害によって腸閉塞がある場合に、腸管の減圧目的で口側に造設されることもある。
直腸を取るとどうなる?
結腸の一部を切除しても、大腸の役割である水分の吸収は残った腸でもできるため、後遺症はほとんどありません。 しかし、直腸の一部を切除した場合には、便をためたり、押し出したりする力が損なわれるため、排便の回数の増加などの排便障害が起こります。
人工肛門 どんなん?
1: ストーマ(人工肛門)とは ストーマとは、手術によっておなかに新しく作られた、便や尿の排泄の出口のことを言います。 ストーマには、人工肛門や人工膀胱の種類があります。 何か特別な機械を使い管理するのではなく、自分の腸や尿管を直接おなかの外に出して、便や尿の新しい排泄の管理になります。
人工肛門 どんな時?
ストーマとは、ギリシャ語で「口」を意味する言葉です。 「直腸切断術」(詳しくは「直腸がんの手術」参照)の際の人工肛門(永久人工肛門)以外に、腸が詰まって便が通らずにひどい腸閉塞を起こしたときや、大腸の手術後に縫合不全が起こったときなどに、一時的に人工肛門を作る場合(一時的人工肛門)があります。