直腸脱とは、「肛門から直腸が飛び出す」病気です。 直腸の壁全体が反転して飛び出してくるようなものを完全直腸脱と言い、通常、直腸脱といえばこれを意味します。 直腸脱は特に高齢女性に多い疾患で、骨盤底が緩み、直腸の固定が悪い事が原因で、便秘や排便時のいきみが誘因になります。 男性や若年者に発症する場合もあります。
直腸脱 何か?
「直腸脱」は肛門から直腸が脱出する状態です。 直腸壁がくるりとひっくり返って裏返しになり、肛門の外に飛び出してしまいます。 原因としては肛門を締める「肛門括約筋」が加齢により緩むことが最も多く、高齢の女性に多い病気です。 また排便時にいきみ過ぎることも一因となります。
直腸脱 どうする?
直腸粘膜脱は直腸脱が部分的に起こっている状態です。 その名の通り直腸の粘膜が出てきていますが、一部だけ脱出してしまいます。 いぼ痔と同じような手術をして治療をします。 状態に応じて結紮(ゴムの輪で縛る)や硬化療法(注射をして固める)などの治療を行うこともあります。
脱肛 ほっとくとどうなる?
痛みが強いとすぐに受診することになりますが、痛みがないときに脱肛しているものを受診せずに放置していると、直腸や大きい痔核が脱肛している場合には肛門括約筋が引き延ばされて肛門が緩くなることがあります。 緩くなると、手術をしても肛門の締りを元に戻すことはできません。
脱肛 って何?
脱肛 内痔核が大きくなり、排便のときなどに肛門の外に出ることを脱肛といいます。 痔核は男性に多く、女性の約2倍です。 また、年齢とともに増加します。