直腸(大腸は、盲腸、結腸、直腸の3つに大別されます)に硬い部分やふくらみがないかについて、肛門から指を入れて調べる検査です。 大腸がんなどの発見に役立ちます。 前立腺超音波(エコー)検査や腫瘍マーカーとともに実施され、前立腺がんや前立腺肥大症などを早期発見するために用いられています。
直腸診」で何がわかる?
直腸診とは、直腸を診断する方法で、直腸内診断、直腸指診とも言います。 原始的な方法ではありますが比較的簡単でがんなどの診断にも役に立つ診断方法といえます。 直腸がん、直腸ポリープ、前立腺肥大、もちろん痔にも有効な方法です。 診断方法は極めて簡単で、肛門に指を挿入して指診するわけです。
直腸診 どこまで?
直腸指診はゴム手袋をして麻酔ゼリーをつけ、肛門から10センチ程度までの直腸内を触診するものです。 直腸がんの約80%は直腸指診によって見つかるといわれています。 直腸がんだけでなく、膀胱や子宮、卵巣、前立腺の異常も調べられます。
大腸がん検査 何をする?
下剤で大腸を空にしたあとに、内視鏡を肛門から挿入し、直腸から盲腸までの大腸の全部位を観察し、がんやポリープなどの病変の有無を確認する検査です。 必要に応じて組織を採取し悪性かどうか診断します。 大腸の奥まで観察することが困難な場合は、ほかの検査方法が用いられることがあります。
直腸鏡 どこまで?
肛門鏡・直腸鏡: 筒状の硬性鏡で長さが限られるため、観察範囲が限られます。 肛門に直接挿入し、中を観察することで、肛門鏡では肛門周囲、直腸鏡ではS状結腸の手前までが観察できます。