知的障害とは、18歳までの発達期に生じる知的発達の遅れにより、社会生活に適応する能力に制限がある状態のことです。 厚生労働省は、知的障害を以下のように定義しています。
知的障害児いつからわかる?
知的障害は幼い頃から兆候がみられることがあります。 しかし、知的障害の診断では成長過程の発達基準との差をみるため、基本的に0歳の頃は判断できません。 子供によって判明する時期は異なりますが、小学生になってからわかる場合が多いです。 もしくは1歳半健診、3歳児健診、5歳児または就学前健診でわかることもあります。
知的障害何ができない?
抽象的思考や実行機能、短期記憶の苦手さにより、計画を立てたり、優先順位をつけることが難しく、問題の解決に固定化された方法でしか対処できないことがあります。 言語的なコミュニケーションが難しかったり、仲間の意図を正確に理解することが難しい場合があります。
知的障害の精神年齢は?
1992年出版)では、「精神遅滞」の重さの段階分けを軽度mildは知能指数50~69(精神年齢9~12歳未満)、中等度moderateは35~49(精神年齢6~9歳未満)、重度severeは20~34(精神年齢3~6歳未満)、最重度profoundは知能指数20未満(精神年齢3歳以下)としている。
知的障害者の平均寿命は?
高齢知的障害者は、手帳の交付 を受けていないいわゆる潜在的 な知的障害者が多いことが、こ のデータから推測できる。 海外では、知的障害者平均寿命は1930年代で18.5歳、 1970年代で59歳、1990年代で66歳と言われている (Braddock,1999)。 21世紀以降、このようなデー タは報告されていない。