脂肪乳剤は投与速度が速すぎると脂質のリポ蛋白化が間に合わず、消化を受けられなくなり、血中に 取り残されてしまいます。 その結果、血中脂質濃度が上昇し、脂質異常症となる可能性があります。 体重 50kg の場合は 4 時間かけて投与しましょう。
脂肪乳剤 なぜ必要?
脂肪乳剤は脂質を主成分としており、脂質の中でも特に必須脂肪酸を補えることが 重要です。 また、エネルギーの補給にもなります。 必須脂肪酸とは、ヒトの体で合成できない脂肪酸のことで、食べ物から摂取する必要 があります。 必須脂肪酸の摂取が不足した場合には欠乏症が存在します。
イントラリポス 何日おき?
10%脂肪乳剤であれば100mL/日、または250mLを1日ないし2日おき に投与することで、皮膚症状などの必須脂肪酸欠乏症を改善、または予防 することができます。 これを当院採用品に換算すると、おおよそ隔日の投与となります。
イントラリポス 何時間?
イントラリポスの投与速度は? 添付文書通り、10%製剤は 500 mL を 3時間以上かけて、20%製剤は 250 mL を3時間以上かけて、20% 100 mL製剤は、72分以上かけて投与します。 この速度より速く投与すると、発熱・悪心等の副作用が増えたという報告(医療用医薬品再評価その13)があります 1) 。
イントラリポス 何の薬?
総称名イントラリポス一般名精製大豆油薬効分類名静注用脂肪乳剤薬効分類番号3299KEGG DRUGD04962 ダイズ油 商品一覧 米国の商品 相互作用情報