中咽頭は、咽頭の管の中間部分で、口の上部の奥にある柔らかい部分の 軟口蓋 なんこうがい 、口の奥のほうの突き当たりの壁、 口蓋扁桃 こうがいへんとう 、舌の奥の付け根部分である 舌根 ぜっこん が含まれます。
中咽頭の機能は?
中咽頭の主な働きとして(1)呼吸作用、(2)嚥下(食物を食道に送り込む)作用、(3)構音(言葉を作る)作用、(4)免疫(細菌に対する抵抗力)作用の4つが挙げられます。 (1)呼吸作用 口・鼻を通して出入りする空気の通路としての役割を果たすと同時に空気の加温・加湿・除塵にも役立っています。
中咽頭癌の好発部位は?
発生部位(亜部位)により上壁、側壁、後壁、前壁に分けられます。 側壁は口蓋扁桃(こうがいへんとう)にあたり一般的に扁桃腺と呼ばれている場所です。 中咽頭癌の中では側壁に発生するものが最多です。
中咽頭癌のリンパ転移は?
中咽頭がんでは、高い頻度で頸部リンパ節に転移がみられます。 頸部リンパ節に転移している場合や、転移の確率が高い場合、頸部リンパ節を切除する頸部郭清術を行います。 取り除く範囲は、がんの状態によって異なります。 リンパ節への転移がない場合でも予防的に頸部郭清術を行うことがあります。
中咽頭がん 何歳から?
咽頭がんの原因ーかかりやすい年齢 咽頭がんは50歳代以降でかかることが多い病気です。 中咽頭がん・下咽頭がんは飲酒や喫煙の習慣が原因となります。 飲酒により顔が赤くなる“フラッシャー”と呼ばれる体質の人が長期的に大量の飲酒を続けると、特にかかりやすいといわれています。