がん細胞はどんどん増え続けるだけでなく、周囲の組織へ広がり(浸潤)、血液やリンパの流れに沿って、遠くの臓器へ引っ越して、やがてまたそこで「すみか」を作って大きくなります。 これが転移と呼ばれる現象です。
癌の転移先は?
転移先として多いのは、原発巣の近くのリンパ節。 次に多いのが、左右の肺を隔てている縦隔と呼ばれる組織のリンパ節です。 そのほかに、肝臓、骨、脳、副腎などで遠隔転移を起こしやすいとされています。
癌 若いと進行が早い なぜ?
一方、若い年代が発症しやすい癌は、癌細胞が組織の中でバラバラに散らばっている「低分化腺癌」というものです。 これは発見が難しいうえに、進行が早いのです。 つまり、若いから進行が早いのではなく、若い年代はもともと進行の早い癌を発症しやすいということです。
なぜ癌は治らないのか?
がんは、悪化するとその一部は血液やリンパの流れに乗って、ほかの臓器や器官に広がっていく。 このため、病状が進行して次々と転移が起これば、根治がきわめて困難となってしまう。 また、治ったと思っても別の部位で再発することも少なくない。 こうした状況を打開しようと、がんの撲滅を目指して世界中で研究が続けられている。
がんの転移ルートは?
がんは主に3つの経路から転移をしています。 身体に入る異物を退治しているリンパ管、全身に酸素や栄養を運んでいる血管、そしてがんが発生した臓器から漏れ出てしまう播種です。