子宮底の輪状マッサージは、子宮復古を促進するため、優先度が高い対応である。 正常分娩後の褥婦の退行性変化、進行性変化のアセスメントと看護について考えよう。 Aさんは血塊の排出がみられ、子宮底の位置が高く、硬度は軟らかいため、子宮復古が不良である。 子宮復古を促進する対応について考えよう。
子宮復古 どうやって?
どうやって子宮は元に戻っていくの? 出産直前は、おへその上まできていた子宮が、胎盤が出ると一度おへその下まで急激に収縮。 翌日、もう一度おへその高さくらいまで戻り、その後は収縮を繰り返しながら小さくなっていきます。 産後5日前後で外から触ると分かる程度、10日もすれば触ってもわからない程度にまで小さくなります。
子宮復古不全 どうなる?
しかし、子宮復古不全の場合は、さまざまな原因によって子宮の収縮状態が悪くなり、子宮の大きさや硬さなどが元の状態に戻らない。 これにより、出血や悪露が長引くなど、母体の回復が遅れてしまうほか、お腹の痛みがあったり、新たな感染症の原因になったりと、負担が大きくなるケースもある。
弛緩出血 何ミリ?
弛緩出血とは、産後の子宮収縮機能がうまくはたらかず、出血量が500ml以上となる状態です。 分娩が長引く遷延分娩はその原因になりえます。
弛緩出血 なぜ?
児の娩出後,子宮筋が良好な収縮をきたさないものを子宮弛緩症と呼び,このため胎盤 剝離部の断裂血管および子宮静脈洞が閉鎖されなくなり大出血を来すものを弛緩出血とい う. その多くは子宮内の胎盤片,卵膜片,凝血塊の遺残が原因であるが,そうでない場合 は羊水塞栓症軽症例の出血症状とも考えられる1)2).