小児の骨は柔軟性に富んでいることが大きな特徴です。 厚い骨膜が骨の周りを取り囲んでおり大きな外力が加わっても連続性が絶たれづらく転位(ズレ)が生じにくいです。 典型例が若木骨折や隆起骨折です。 骨折後の治療過程でみられる自家矯正能が成人と比べて高いです。
子供骨折 どうなる?
成長期は骨が癒合しやすいので、1~2カ月たてば安定します。 整復後に変形が残ったり骨折部が離れたりしていても、軽度なら心配することはありません。 自家矯正力が高いのが小児の骨折の特徴です。 不安定な関節周囲の骨折や大きく転位した骨折では、入院して持続牽引を行ったり、経皮ピンニング手術を行ったりします。
若木骨折の特徴は?
転倒して手をついたり、強いボールを手に受けた後など骨に強い衝撃がかかると大人の場合は骨が折れますが、健康な小学校低学年頃までの子供の骨は曲がります。 ちょうど水分を多く含んだ若木が折れずににグニャリと曲がる状態に似ているので若木骨折とよばれています。
子供骨折の治療期間は?
固定期間は、通常1ヶ月から1ヶ月半ほどです。 経過中に骨がずれてくることもあるため、必要に応じてレントゲン撮影を行い、場合によっては後日整形外科的な手術で内側から固定することもあります。 骨折初期は骨折した周辺部分が腫れるため、その部分の圧を逃がす必要があります。
二分脊椎(spina bifida)の子どもに特徴的な症状はどれですか。?
二分脊椎の子どもに特徴的な症状はどれか。 肛門括約筋の神経支配は脊髄の下部の第2~4仙髄(便意を感じたときの腸や肛門の動きを調節する神経部位)であり、二分脊椎による脊髄の癒合不全を生じやすい部位である。 そのため二分脊椎の子どものほとんどに膀胱直腸障害(排泄障害)がみられる。