自家中毒症(ケトン血性嘔吐症)は風邪や疲労・過度の緊張等が引き金になって急に顔色が悪くなり、頻繁に吐き気を訴える状態です。 2-10歳、特に6歳以下の子供によく認められるものです。 病気の発症が比較的急激で、明らかな原因もなく食欲不振、悪心・嘔吐、腹痛等を訴え、元気がなくなり活動性が乏しくなります。
自家中毒 なぜなる?
自家中毒症は中毒と名がついていますが、食中毒のように何か悪いものを食べたからなるのではありません。 原因はよく分かっていませんが、カゼに罹ったり、遊びすぎ、寝不足などで疲れたり、入学・入園・転校などの環境の変化などいろんなストレスが原因でなるようです。
自家中毒 いつから?
発症年齢は、3歳から12~13歳までが多く、5~6歳がピークです。 まれに新生児や、成人してからの発症例もあります。 発症のきっかけも、子どもによりさまざまです。 風邪、刺激食品の摂取、ストレスなどが誘因になると言われています。
自家中毒 何歳まで?
2歳から10歳ごろまでの小児にみられる嘔吐(おうと)を繰り返す病気の一つです。 神経質で、感染(かぜ)過労、神経緊張、精神高揚などを誘因として、嘔吐を反復し、アセトン血性、ケトージスという状態となります。 周期性嘔吐症、アセトン血性嘔吐症、自家中毒症とも呼ばれます。
自家中毒 どうすれば?
自家中毒症の治療は、軽症であれば吐き気を抑える薬を、座薬や飲み薬で処方します。 吐き気が治まるまで原則として絶食とし、糖分を含んだイオン飲料、薄めの果汁を1口、2口少量ずつ頻回に与え安静にします。 それでも嘔吐が続く場合は、点滴して糖分、水分を補給することが必要になります。