乗り物に酔う人酔わない人がいるのは、乗り物に乗ることで起こる揺れやスピードの刺激を処理する、脳の限界が人によって異なるからです。 また、同じ人でも、乗り物に酔ったり酔わなかったりするのは、その刺激の処理の限界が、その時々の体調などによって変わってくるからなのです。
乗り物酔い 個人差 なぜ?
さらに、経験によって揺れやスピードに慣れていくこともあり、大人になると乗り物酔いをしなくなる人が増えます。 しかし、前庭小脳の反応の強さは人によって違いがあるのに加え、乗り物酔いにはその人の体質やその日の体調、慣れていない揺れなどの外的要因、ストレスなどの心的要因などが影響します。
なぜ電車は酔わないのか?
人間は、三半規管という内耳にある器官で、体の平衡感覚を保っています。 三半規管で捉えた平衡感覚を脳に伝達して処理するのですが、乗り物による不規則な揺れやスピードにより、三半規管から脳への情報が多くなりすぎると、脳内での処理が追いつかず、自律神経の働きが乱され、冷や汗や胃の不快感などの乗り物酔いの症状が引き起こされます。
なぜ運転手は酔わないのか?
運転手が酔わないのは、運転という行為で距離感覚や揺れも把握しやすいからなのだそうです。 こうして考えると、人間の体ってちょっとのことで受け取る感覚が変わる繊細な生き物なんですね。
乗り物酔い どんな人?
年齢とともに乗り物に乗る体験を重ねることで、通常は脳が乗り物のスピードや揺れに慣れ、乗り物酔いを起こさなくなっていきます。 しかしながら、乗り物に乗り慣れていない人は、大人になっても乗り物酔いしやすくなります。 乗り物への不安が強い人や精神的なストレスを抱えている人も乗り物酔いしやすい人といえます。