用途としては、細胞外液に水分と電解質を補給したい場合や、出血、ショック、熱傷、手術などのときに細胞外液を補給するために選択されるほか、大量嘔吐や糖尿病性昏睡の脱水補正を目的に投与されることもあります。 8 июн. 2015 г.
5%ブドウ糖液 なぜ?
一方、ブドウ糖液は電解質を含まないので、血管内や間質に長くはとどまりません。 5%ブドウ糖液を投与すると、ブドウ糖は速やかに体内に吸収されるため、水分のみを補給することになり、血管内から容易に細胞間質を経て細胞内液にもまんべんなく水分が分布します。 主な輸液の分類と分布を図表に示します(表10、図14)。
5 ブドウ糖液 どんなとき?
病気で食事ができない状態が続いたり、真夏の炎天下で長時間作業をして汗を多くかいた時などは、細胞外液のみならず、細胞内液を含むからだ全体から水分が失われます。 このような時は、細胞内まで水分を補給できる3号液などの維持液類や5%ブドウ糖液などが投与されます。
5 ブドウ糖液 何号液?
大雑把に言うと、生理食塩水と5%ぶどう糖液をブレンドして作成したのが、いわゆる1号液〜4号液です。 生理食塩水の割合が大きい1号液は電解質補給効果が大きく、5%ぶどう糖の割合が大きくなるにつれて、水分補給効果が大きくなります。
1号液 いつ使う?
1号液:カリウムを含まないので、カリウムを投与したくない患者さんに使い、開始液と呼ばれます。 また高カリウムを伴う脱水、電解質の初期補給に用いられます。 2号液:脱水補給液ともいわれ、ナトリウムとともにカリウムも投与したい脱水時に使われます。