(1)は例えば肺がん自体が大きくなることで咳や痰、血痰などの呼吸器症状、あるいは転移リンパ節が反回神経を巻き込むことで嗄声(声が枯れた状態)が出現します。 これらは主に胸の中で病巣が進行することで起こる症状であるといえます。
嗄声なぜなる?
主な疾患には、風邪やインフルエンザによる喉頭炎、声の使いすぎなどによって声帯に腫れ物ができる声帯ポリープや声帯結節があり、喉頭がんの初期症状としても声のかすれがあらわれます。 また、甲状腺の機能が低下する橋本病や、甲状腺がんの場合も声のかすれが起こることがあります。
肺がん 血痰 なぜ?
肺がんでは、がんが気道に近い部位や気管支に広がると、その場所から出血が起こる可能性があります。 この場合、血痰や喀血となって口から外に出てくることがあります。
肺がん 喀痰 なぜ?
肺門型の肺がんは気道に近い部位にでき、気道が刺激されるので、早期のうちから咳や喀痰、血痰があらわれることがあります。 一方、肺野型の肺がんは気道から遠い部位にできるので、多くの場合、進行するまでは血痰はあらわれにくく、無症状で経過します。
肺がん 息苦しさ なぜ?
肺がんが進行すると、動いたときに息苦しさを感じたり、動悸がしたりすることがあります。 これは、肺にできたがんが大きくなったことで、気管の分泌物が増えて空気が通りにくくなることや、がんそのものの影響で気管支を空気が通りにくくなることが原因です。