一般的には、血清アルブミン値は、4.0g/dL 以上あれば正常なのですが、3.5―3.9g/dL の方を「低栄養予備軍」、3.5g/dL 未満の方を「低栄養」と呼んでいます。 もちろん、特殊な病気によってアルブミン値が低くなることもありますが、多くの場合、食生活の影響を受けることが多いのです。
アルブミンの数値が低いとどうなる?
アルブミンの主なはたらきは、血液中の水分をとどめて血管内の浸透圧を維持したり、血管内の物質の運搬や保持をしたりすることです。 そのため、何らかの原因で血液中のアルブミン量が低下すると、血管の外に水分が漏れ出てしまいます。 これによって、全身のむくみ、腹水や胸水(お腹や胸に水がたまること)などの症状を引き起こします。
アルブミン どれくらい?
アルブミンの正常値は4.0g/dl以上で、3.5g/dl以下を『低栄養』と呼びます。
アルブミンの値の低下はなぜ?
アルブミンは、肝臓で作られます。 食欲不振や栄養不良、がん、 肝硬変などでは、肝臓でのアルブミンの合成が低下し、結果的に血 漿中のアルブミンが低下します。 感染症や手術などのときにも、炎 症により分泌される物質が肝臓でのアルブミン合成を抑制し、血漿 中のアルブミンが低下します。
アルブミン 数値 いつの?
血清アルブミン値は、血球半減期が 14~21 日と長く、変動がゆるやかで、長期の栄養状態を反映しています。 つまり、「今」の栄養状態を如実に示すものではなく、およそ 3 週間前の値ということになります。