皮膚を掻く事は皮膚バリア機能を低下させる事になります。 1日100回掻いていた人が80回に減らすだけでも、アトピー性皮膚炎は改善します。 かゆみが生じるしくみを理解して、少しでも掻く回数を減らしましょう。
痒み 何のためにある?
かゆみは、「引っ掻きたくなるような不快な感覚」と定義されますが、実は、かゆみは体(カラダ)を守る防衛反応のひとつなのです。 皮膚に異物が付いた際に、かゆみを感じることによって、異常が起きている場所を私たちに知らせ、その異物を掻いて取り除こうとする行動を起こすことから、かゆみは一種の生体防御反応であると考えられています。
アトピー 皮膚 どうなる?
アトピー性皮膚炎は皮膚が赤くなってブツブツができたり、カサカサと乾燥して皮膚がむけたり、かさぶたができる場合があります。 強いかゆみを伴う皮疹が生じて、バリア機能が低下して普通なら感じないような刺激でかゆみが強くなって掻いてしまい、さらに皮疹を悪化させるという悪循環をたどることが多くなります。
皮膚 かくとどうなる?
皮膚は掻くことで傷つき、皮膚症状を悪化させてしまいます。 さらに、その刺激によりかゆみを引き起こすヒスタミン等の分泌も促してしまいます。 その結果、かゆみが増してしまうのが「かゆみの悪循環」です。 きちんとお医者さんでかゆみ治療を行うことで、日常生活を改善することができます。
アトピー 悪化 なぜ?
アトピー性皮膚炎を悪化させる要因は、人によってさまざまですが、何か1つの要因ではなく、複数の要因が重なり合って起こるケースが多くみられます。 代表的な悪化要因には、汗、ストレス、ハウスダストやダニ、細菌・カビ、食物などがあげられます。