アトピー性皮膚炎の患者の皮膚は炎症のない時でも、セラミドと天然保湿因子が不足していることが知られています。 これらは、炎症によって失われることもありますが、内因としてもともと不足していると報告されています。 そのため細胞の間に隙間ができて、皮膚バリアが弱くなると共に細胞内の水分が失われ皮膚は乾燥しやすいのです。
アトピー性皮膚炎 乾燥 なぜ?
アトピー性皮膚炎の方の皮膚は、バリア機能が弱まり、水分が外へ出てしまっているため、乾燥しています。 乾燥した皮膚は、外部からの刺激物質が侵入しやすくなっています。 皮膚が乾燥していると、外部からの刺激を受け、かゆみを感じます。 そこで掻いてしまうと、新たな傷が生じたり傷口が悪化して、皮膚の状態がさらに悪化します。
アトピー 保湿 いつ?
アトピー性皮膚炎に効果的な保湿 入浴直後で皮膚が潤っているときに保湿剤を使って皮膚に「フタ」をすれば、皮膚バリアの代わりに水分の蒸発や外からの刺激を防いでくれます。 保湿剤にはワセリン・クリーム・軟こう・ローションがあるので、好みに合うものを使えばよいでしょう。 ただし、なるべく刺激の少ないものを選びます。
人はなぜアトピーになるのか?
アトピー性皮膚炎の原因についてはまだ解明されていないこともありますが、皮膚のバリア機能が低下した乾燥状態に、アレルゲンの侵入(ダニ・ほこり・食べ物など)やストレスなどの多様な環境的要因が重なって起こると考えられています。 原因や症状には個人差があり、症状を悪化させる要因も人それぞれ異なるのがアトピー性皮膚炎の特徴です。
夏 アトピー 何故?
春・秋は花粉、冬は乾燥、そして夏の最大の悪化要因は、汗、汚れ、紫外線です。 汗をかくと、かいた汗が刺激となってかゆみが強くなります。 気温も湿度も高い夏は、体の中に熱がこもりやすく、かゆみが増す原因になるのです。 しかも夏は、黄色ブドウ球菌などの細菌も繁殖しやすくなります。