国立成育医療研究センターのアレルギー科が、アトピー性皮膚炎に関わる成育医療 . 炎で、成長障害や電解質異常をきたしてしまった患者さんの診療経験も豊富です。
アトピー性皮膚炎にはならないのですか?
そう、実際のところアトピー性皮膚炎などの免疫過剰状態の方は、 免疫低下が原因の「ガン」にはならないのです。 当然、風邪もあまり引きません。 けれどもその代わり、正常な人間ならなんともない食材や環境にも 体の防衛反応が過剰に起こり、結果アトピーなどのアレルギー反応が出てしまいます。 ] 口から取り込んだ食べ物などは、通常であれば腸管内を通る際、 体に吸収されやすい成分に分解されますが、 腸管内の有用菌群が減少すると、本来は弱酸性に保たれているはずの粘膜が 中性に傾き、その中性に傾いた環境を好む雑菌が繁殖する ことで粘膜自体が崩れていきます。
アトピー性皮膚炎の診断基準は何ですか?
アトピー性皮膚炎の診断には、国内外の様々な診断基準が用いられています。 当センターでは、英国のガイドラインや世界的な疫学研究で使用されている下記のUKWP (The U.K. Working Party)の診断基準を用いています。 大基準 (1)と3項目以上の小基準 (2)を満たすものをアトピー性皮膚炎と診断する。
大人のアトピー性皮膚炎は、成人すれば治るものですか?
子どもの病気で、成人すれば治るものだと考えられがちですが、アトピー性皮膚炎の患者全体に含まれる成人の患者の割合は、アレルギー疾患の中でも多く、大人のアトピー性皮膚炎は、決して珍しくありません(図3)。 小学生であれば、1クラスに数人のアトピー性皮膚炎の患者さんがいるはずですが、多くの人は年齢が上がるにつれて、自然に症状が治まってきます(自然治癒)。
高齢者はアトピー性皮膚炎を発症しますか?
東京都健康長寿医療センター研究所の調査によれば、高齢者ではアトピー性皮膚炎の人が1~3%いるとのことです。 幼い頃にアトピー性皮膚炎にかかったことがなくても、20歳を過ぎて発症する人はいます。 しかし、中高年でいきなり発症する人はまれです。