鼻前庭から奥の部分は、鼻粘膜(びねんまく)という薄い粘膜でおおわれています。
鼻腔内 どこ?
鼻腔びくう 顔面の中央,鼻の背面,頭蓋の前部にある空洞。 前方は外鼻孔によって外界に通じ,後方は後鼻孔によって咽頭に通じている。 鼻前庭は軟骨性の鼻骨格,その奥の固有鼻腔は骨性の鼻骨格によって囲まれている。
鼻甲介 どこ?
鼻腔の一番手前には、下鼻甲介という出っ張りがあります。 その後ろに、中鼻甲介があります。 下鼻甲介と中鼻甲介の間の隙間を、中鼻道といいます。
嗅粘膜 どこ?
鼻腔の上方部にはにおいのセンサーとなる嗅粘膜があり、においを感じる働きをしています。 鼻腔は音声の共鳴腔として声の個性に関係しています。 副鼻腔内も鼻腔と同様の線毛のある粘膜で覆われていて、副鼻腔に入ったゴミを排除します。
鼻粘膜 何上皮?
鼻の粘膜(内側の表面)は、大部分が多列線毛円柱上皮という細胞で被われていて、多数の杯細胞、腺組織から分泌される鼻液がその粘膜上皮層を覆い粘液層を形成しています。
鼻前庭 どこ?
鼻前庭とは、鼻孔の開口部のすぐ内側(鼻毛の生えている部分)のことを言います。 この部分は、鼻漏が付着しやすく、鼻をこすることや触ることで鼻前庭炎が起こります。 治療は、軟膏塗布を行い、炎症が強い場合は消炎剤や抗生物質の内服を行います。
鼻の粘膜のただれ?
常に鼻水が出て鼻粘膜が湿っている状態のとき、頻繁に鼻をかんだり、いじったりしていると、粘膜がただれ湿疹ができてしまうのです。 湿疹範囲が狭ければ、自然治癒することも可能ですが、炎症が進んでいるときには抗菌薬の服用やステロイド軟膏を塗ります。 また、鼻水が止まらないときには、抗アレルギー薬の服用など鼻炎治療も行います。