鼻すすりすると、せっかく鼻水がからめとってくれた細菌やウイルスがのどに流れてしまい、のどが炎症してしまうことがあります。 また、鼻すすりは急性中耳炎や浸出性中耳炎の原因にもなります。 鼻の奥は中耳(鼓膜の内側)とつながっています。 鼻の奥と中耳をつないでいる器官を耳管(じかん)といいます。
鼻をすする どうなる?
このような鼻すすりですが、耳に悪影響があると言われています。 これは、鼻をすすると中耳の気圧が下がるためです。 中耳内が陰圧になると、中耳炎、鼓膜の陥凹(へこみ)・鼓膜の接着(奥の骨に接する)・鼓膜の癒着(奥の骨にくっついて動かない)など耳の病気の原因になったり、滲出性中耳炎の治りが悪くなったりします。
鼻かみすぎ どうなる?
両鼻を強くかむと、耳の鼓膜に圧がかかり、耳管から風邪のウイルスや細菌を含んだ鼻水が中耳に送り込まれてしまいます。 すると、急性の中耳炎を引き起こす場合があり、耳が痛い・聞こえにくい、めまい、耳の違和感などが現れるようになります。
鼻水 のどの奥?
鼻水がのどにおりてくることを後鼻漏と言います。 誰でも一日にある程度の量の鼻水が生産され、のどにもおりてくるのですが、鼻水がサラサラの時は後鼻漏があまり気になりません。 鼻水の分泌量が増えた時や、鼻閉・口呼吸になっている時、鼻水が粘液性や膿性になった時には、鼻とのどの間(上咽頭)に引っかかった感じが気になってきます。
鼻茸はどうしてできる?
鼻茸の原因 鼻茸が発生する原因ははっきり分かっていませんが、アレルギーや細菌感染が関わっていると言われています。 アレルギー物質や細菌などによって鼻腔の粘膜が刺激され、好中球や好酸球などの炎症細胞が集まります。 すると、炎症細胞からヒスタミンが分泌し、それがさらに鼻の粘膜を刺激します。