幼い子どもに鼻のかみ方を教えるのは意外と難しいものだ。「鼻水ぐらい」と気楽に構えて放っておくと、中耳炎や副鼻腔炎など、新たな病気を引き起こすこともある。
どのくらいの頻度で鼻をかむのですか?
ウェザーニュースが鼻をかむ頻度のアンケート調査を実施したところ、半数以上が毎日鼻をかんでいることがわかりました。 さらに、エリア別で詳しく見ると、北海道や東北では「毎日かむ」割合が6割近くまで上りました。 対して近畿や中国、九州、沖縄では「毎日かむ」割合が半数を下回る結果に。 北のエリアほど寒さが増すため、鼻をかむ頻度が高くなる傾向にあるのかもしれませんね。 大半の人が鼻をかんでいることが分かりましたが、鼻の正しいかみ方を知っていますか? 間違った方法で鼻をかむと、中耳炎など耳鼻科にかかる病気になるおそれがあります。 大阪はびきの医療センター耳鼻咽喉科の川島佳代子先生にお話を伺いました。 (1)ティッシュを鼻にあて、片方の鼻翼を押さえる。 (2)ゆっくりと鼻水を出す。
鼻をかむことは大切ですか?
しかし、鼻をかむことは、炎症を抑え、アレルギー物質や細菌などを排泄するための重要な動作なので、正しいやり方で積極的にやってほしいと思います」 (川島先生) Copyright © Weathernews Inc.
間違った鼻のかみ方はありますか?
伝えておきたい「間違った鼻のかみ方」は3つあります。 1つ目は「鼻を両方一緒にかまない」。 鼓膜が破けることがあるほか、鼻水のばい菌が鼻の奥に入って副鼻腔炎になることがあるためです。 2つ目は「鼻を強く一気にかまない」。 鼻血が出やすくなったり、鼓膜が破れることがあるためです。 3つ目は「鼻をすすらない」。
鼻をかむと血が出ますか?
また、化学、電気による凝固などで血管や粘膜を強制的に固まらせる方法があります。 最も止血に対して効果的なのは、電気による凝固です。 鼻をかむと血が混じる程度でなく、鼻血が出てしまう場合は? 鼻の前の方の鼻中隔部(左右の鼻の間の軟骨)、つまりキーゼルバッハ部の血管が破たんしてしまっていると考えられます。