扁桃は、細菌の侵入口にある上に、表面に腺窩と呼ばれる穴がたくさんあるため細菌の巣になりやすく、本来、感染を防ぐ役割を果たしているにもかかわらず、かえって感染源になってしまう場合があります。 こうした感染を繰り返している扁桃は、大人になっても縮小しきれずに炎症が続き、ある程度の大きさを保つことになります。
何度も繰り返す扁桃炎?
扁桃炎を繰り返すのはなぜ? 急性扁桃炎は繰り返されることがあり、これは慢性扁桃炎の1種である習慣性扁桃炎、もしくは反復性扁桃炎といわれます。 習慣性扁桃炎は1年に4回以上、2年に5~6回以上の頻度で繰り返されるものを指します。 炎症は深部まで達していることが多く、全身状態の変化によって炎症が広がることがあります。
なぜ扁桃炎になるのか?
主な原因は、ウイルス・細菌への感染です。 特に、疲れや寝不足、風邪などで体力が低下している場合に起こりやすい病気です。 溶連菌感染を原因として発症することが多く、その場合には合併症(急性糸球体腎炎・リウマチ熱・心内膜炎)のリスクも考慮して治療をする必要があります。
扁桃炎 繰り返す 何科?
ご質問のお子さんの場合は、かなり炎症が強く、繰り返しているようなので、手術の必要性があるかもしれません。 しかし、のどの痛みや発熱が扁桃の炎症だけではないこともあるため、耳鼻咽頭科専門医とよく相談することをおすすめします。
扁桃炎 どうすればいい?
治療は、抗生剤・鎮痛剤の内服をしていただきます。 炎症がひどい場合は抗生剤の点滴を行います。 痛みや発熱に対して座薬も使用します。 炎症がひどくなり、扁桃腺の周囲へ炎症が広がり膿が溜まってしまう「扁桃周囲 膿瘍 のうよう 」となってしまうと、扁桃腺の脇を切って膿を出す必要があります。