歯周病になると、歯ぐきの赤みや腫れ、出血、口臭といった症状が起こります。 症状が重くなった場合、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、最終的には歯が抜けてしまうこともあるのです。 歯周病が原因で歯が抜けてしまうと、噛む力が弱くなり、食べられるものの種類が限られてしまいます。
歯周病で死にますか?
「歯磨きを怠けて歯周病になることはわかるけど、まさか死にはしないでしょう? 」と思われるかもしれませんが、実は歯周病が心臓病(心内膜炎、狭心症、心筋梗塞)や脳卒中、肺炎などの全身の病気の発症と関係があることがわかってきました。
歯周病になったらどうしたらいい?
歯肉炎や軽い歯周病なら汚れ(歯垢、歯石)を取り除くプロフェッショナル・ケアを主体とした『歯周基本治療』だけで治ることもあります。 一方、歯肉の奥に溜まった汚れが歯周基本治療だけでは、取り除けない場合は、『歯周外科治療』を行います。
歯周病は何科に行ったらいい?
歯の痛みがリンパ節まで及ぶときは、歯科口腔外科を受診してください。 リンパ節まで痛む場合は、「虫歯」や「歯周病」、「親知らず」による炎症の症状が、かなり重い状態だと考えられます。 できるだけ早く歯医者さんをしましょう。
歯周病 重度 どうなる?
重度になるとさらに状況は悪くなります。 歯を支えている骨は三分の二以上が溶けて、歯周ポケットは非常に深くなり、歯がぐらぐらと動きだし物が食べにくくなります。 歯根に大量の歯石が付き、歯肉は下がり歯根が見えてきます。 また歯肉は赤く腫れていて、歯と歯肉の境目からは膿がでてきます。
なぜ歯周病になるのですか?
歯周病は、歯周病菌に対して体が過剰な免疫反応を起こすことで初めて発症するのです。 つまり、歯周病菌が口の中に存在しない人は歯周病にはなりません。 また、歯周病菌がいたとしても、その免疫反応が適正なものであれば歯周病になる可能性はかなり低くなります。 もう少し具体的に、歯周病になるプロセスをご説明しましょう。 まず、口の中に歯周病菌がいます。 これを何のケアもせずに放っておくと、徐々にその数が増えてしまいます。 そして、その中には「非常にタチが悪い菌」も存在していて、もちろんこれも増えていきます。 このように歯周病菌の総数と悪い菌の割合が増加すると、体の免疫が菌に対して立ち向かい始めるのです。 歯茎や骨などを菌から守るため、精一杯戦ってくれます。
重度歯周病の進行度はどれですか?
重度歯周炎の段階まで進行すると、歯を支える骨はかなり溶けてしまっていることから、動揺もひどくなり、膿や出血、口臭も一層強くなります。 また、そのまま治療せずにいると歯が抜け落ちてしまうなど、歯周病末期の状態です。 食事の際に痛みを伴うなど、日常生活にも支障をきたすレベルになってしまいます。 歯周ポケットの深さはあくまでも歯周病の進行具合を示す目安となる数字であり、それに加えて出血の有無を確認することで、歯周病の進行度を診断します。 歯周病セルフチェック~こんな症状はありませんか? 歯周病は初期の自覚症状に乏しい病気だと言われますが、日々しっかりと口腔内を観察することで早期発見が可能です。 まずは口腔内の状態をセルフチェックしてみましょう。
なぜ歯周病菌は死んでしまうのですか?
つまり、歯の表面にいる歯周病菌は、呼吸をするだけで死んでしまうのです。 そのため、歯周病菌は空気の届きにくい場所、例えば歯と歯茎の隙間や溝( 歯周ポケット )に住みつく傾向があります。 誰でも歯と歯茎の隙間には溝があるものですが、健康な方の場合、その深さはわずか 2~3mm程度 です。
定期的に歯周病を止める事は大切ですか?
ですが、定期的にお手入れする事により、炎症や歯周病の進行は止める事が出来るので、歯周病になった場合は、面倒でもしっかりとお手入れを続けて行く事が大事です。 歯周病菌が原因で発症する「歯周病」、何となく歳を重ねるとなってしまう様なイメージを持っている人も少なくありません。 一般的な歯周病は、歯周病にかかってからかなり時間が経ってから症状が出ることが多いので、そう思われるかもしれませんが、実際には20歳以上の8割は歯周病にかかっている(※)と言われています。 (※・・・ 厚生労働省「平成23年歯科疾患実態調査」 より) そう考えると、少しでも歯周病について気になる様なら、今すぐにでも治療や予防を始める事をオススメします。