咳喘息は、慢性的に咳が続く気管支の病気です。 かぜに併発して起こることが多く、かぜを引いた後に2~3週間以上咳が続くことがあれば、この病気の可能性が出てきます。 夜中~明け方にかけて、あるいは昼間に激しい咳が出るなど、寒暖の差やタバコの煙、会話をした際にも咳が出やすくなるのが特徴です。
喘息治療にはどのような種類がありますか?
具体的な種類としては、 があります。 気管支を広げる作用と炎症を抑える作用の両方があるため、咳喘息や喘息に対しては優れたお薬です。 1980 年代頃までは喘息治療の主流として使われてきました。 しかし、一定濃度を超えると副作用のリスクが高まり、また気管支拡張や気道の炎症それぞれの作用については、吸入ステロイドや β2 刺激薬の方優れるようになり、現在ではテオフィリン製剤が喘息治療の第一選択にはならなくなっています。
喘息は糖尿病と同じく慢性疾患なのですか?
また、喘息は 糖尿病 などと同じく慢性疾患(徐々に発症して治療も経過も長期におよぶ病気)であることから、症状が出ていないときでも継続した治療が必要です。 喘息の症状と治療、生活での注意点について、山口大学医学部附属病院 呼吸器・感染症内科の松永 和人教授にうかがいました。
咳喘息は喘息と変わらない病気なのですか?
咳喘息は、喘息の一歩手前と考えられている病気です。 この 2 つは全く別の病気というわけではなく、咳喘息も喘息の一種です。 症状が咳だけにとどまっているものの、喘息と変わらない傾向を持っているのです。 咳喘息を治療せず放置していると、約 3 割が喘息へ進行すると報告されています。
喘息はアレルギー疾患を持っているのですか?
喘息を含めたアレルギー疾患の患者数は増加傾向にあります。 厚生労働省の調査によると、日本国民の2人に1人はなんらかのアレルギー疾患を持っていることが明らかとなっています 2) 。 喘息は子どもだけの病気ではない?