咳喘息は、慢性的に咳が続く気管支の病気です。 かぜに併発して起こることが多く、かぜを引いた後に2~3週間以上咳が続くことがあれば、この病気の可能性が出てきます。 夜中~明け方にかけて、あるいは昼間に激しい咳が出るなど、寒暖の差やタバコの煙、会話をした際にも咳が出やすくなるのが特徴です。
喘息は慢性疾患ですか?
ぜん息は、高血圧症や糖尿病と同じように慢性疾患(長期にわたって付き合っていく必要がある病気)です。 とくに成人ぜん息は、非アトピー型が多いことやぜん息悪化の要因が小児よりも多いため、ほぼ治らないといわれています。
喘息とはどんな病気ですか?
気管支喘息(ぜんそく)とは 気管支喘息は、急に空気の通り道となる気管支が狭くなってしまい、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」し始めて呼吸が苦しくなる状態(いわゆる発作)を繰り返す病気です。 気管支喘息では、気管支に慢性的な炎症が起こっていることが分かっています。
慢性の呼吸器の病気とは何ですか?
近年、「肺の生活習慣病」として注目されている病気が「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」です。 COPDとは、これまで「慢性気管支炎」や「肺気腫」とよばれていた病気の総称で、たばこの煙などに含まれる有害物質を吸い込むことで、肺や気管支が障害を受ける病気をいいます。
喘息は何科ですか?
医学的に喘息とは、気道の慢性炎症が存在して、気道狭窄症状が良くなったり悪くなったりすること(➊ 気道可逆性)で、ゼーゼー・息切れ・咳・息苦しさなどの症状が変化する(❷反復する自覚症状)病気です。 夜間や早朝に増悪する傾向があります。
喘息の主な症状は何ですか?
喘息の主な症状には、咳、痰、息苦しさ、 喘鳴 ぜんめい (呼吸する時にゼーゼー、ヒューヒューという音がでる)、胸苦しさなどがあります。 症状は発作的にあらわれ、夜~早朝、季節の変わり目に起こりやすいことが特徴です。 喘息の発作は、風邪、運動、アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)、たばこ、気温や気圧の変化など、さまざまな刺激が原因となって起こります。
喘息は糖尿病と同じく慢性疾患なのですか?
また、喘息は 糖尿病 などと同じく慢性疾患(徐々に発症して治療も経過も長期におよぶ病気)であることから、症状が出ていないときでも継続した治療が必要です。 喘息の症状と治療、生活での注意点について、山口大学医学部附属病院 呼吸器・感染症内科の松永 和人教授にうかがいました。
喘息の治療はどのように行われますか?
喘息 の主な治療は、吸入ステロイド薬による治療です。 軽症から重症まで、年齢にかかわらず、吸入ステロイド薬による治療を行います。 継続して治療することにより、ステロイド*が気管支の炎症を鎮め、喘息の症状を出にくくします。 2018年2月現在、各製薬会社からさまざまな吸入ステロイド薬が登場しています。 吸入ステロイド薬は大きく2種類にわかれます。 粉末の薬剤を一気に吸い込む「ドライパウダー」タイプ、機器で霧状にした液剤を吸入する「エアロゾル」タイプです。 患者さんの年齢や状態に合わせ、どの吸入ステロイド薬を使うかが決まります。 吸入ステロイド薬の安全性について、気にされる方もいるかと思います。
喘息はアレルギー疾患を持っているのですか?
喘息を含めたアレルギー疾患の患者数は増加傾向にあります。 厚生労働省の調査によると、日本国民の2人に1人はなんらかのアレルギー疾患を持っていることが明らかとなっています 2) 。 喘息は子どもだけの病気ではない?